不正性器出血(ふせいせいきしゅっけつ)は、さまざまな婦人科の病気(子宮がんや子宮筋腫(しきゅうがん)など、実にさまざま)の初期症状、あるいはある程度進行した症状であることから、注意が必要です。
不正性器出血には、1.機能性出血(きのうせいしゅっけつ)と2.器質性出血(きしつせいしゅっけつ)があります。
思春期の女性の場合は卵巣機能が未発達であることが原因で、また更年期の女性の場合は卵巣機能が低下したことが原因で、卵巣から分泌されるホルモンのバランスが崩れて、それで子宮から出血することがあります。これが1.機能性出血です。この場合は、ホルモン薬の投与などで治療をすることもありますが、治療が必要ない場合もあります。
その一方で、重篤な病気の初期症状として注意が必要なのが、「器質性出血」です。性器のがん(子宮たいがんや子宮けいがんといった子宮がん、など)や炎症(子宮内膜炎(しきゅうないまくえん)、など)の疑いがあります。
思春期でもなく、かといって更年期という年齢でもない、「性成熟期」の女性で、不正性器出血があった場合、まずは妊娠しているかどうかを確認します。妊娠していないのに出血があった場合、ほぼすべてといっていいほど、何らかの病気の存在を疑わなくてはなりません。
悪性腫瘍(あくせいしゅよう)(子宮がんなど)の可能性も否定できませんし、良性腫瘍(りょうせいしゅよう)(子宮筋腫)の場合もあります。
一方、妊娠しているときに不正性器出血があった場合も、決して安心はできません。流産、子宮外妊娠(しきゅうがいにんしん)、胞状奇胎(ほうじょうたいじ)など、いずれも緊急を要するものです。