子宮がんの場合は、不正性器出血や帯下といった初期症状がみられます。
また、乳がんでは胸のしこりに気づくこともあるでしょう。
しかし卵巣がん(卵巣にできる悪性腫瘍(あくせいしゅよう))の場合、かなり腫瘍が大きくなるまで症状がなく、こぶし大になっても本人に自覚がないことも決して少なくありません。
いずれの場合、がんが発見されたら、手術を中心として、化学療法や放射線療法がおこなわれることになります。
●手術療法
がんの治療は、手術療法が中心です。
抗生物質(こうせいぶっしつ)の研究で感染症対策が進歩したことや手術の技術が安定したことから積極的に手術をし、しかも再発や転移を恐れ、がんのある部分だけでなく、臓器全体やまわりの臓器、リンパ腺まですべて摘出してしまう手術がこれまで多く行われてきました。
たとえば、子宮がんの子宮けいがんの場合、0期(上皮内がん(じょうひないがん))では子宮だけを全部摘出する「単純子宮全摘出」が主ですが、2期に進むと、骨髄結合組織とそのリンパ節までとる「広汎子宮全摘出術」が行われることになります。
しかし、近年では、集団検診や診断法の進歩で早期発見が比較的可能になってきました。
また、手術以外にも放射線療法や化学療法などが進歩してことや、患者さんの手術後の生活の質(クロリティ・ライフ)といったソフト面への配慮もされるようになったことから、切りすぎを戒める動きがあります。
手術する範囲を縮小したり(乳がん、胃がん)、機能を温存しつつ治癒をめざす(直腸がん)手術方法がとられています。